2023/06/03 09:43

JR四国の特急「南風」号は、1972年に高松〜高知を結ぶ特急として登場。

それまで、四国島内は「急行」または「準急」だったところへ、当時新型のキハ181系大馬力ディーゼルカーを導入、四国初の特急列車として生まれました(「南風」と「しおかぜ」が登場しました)

1988年の瀬戸大橋開業に伴って、高松〜高知間の特急列車名は「しまんと」に変更され、「南風」の名前は、岡山〜高知間の特急に引き継がれました。


登場当時「大馬力」と言えど、土讃線の香川〜徳島県境、徳島〜高知県境の峠は厳しく、JR四国時代になり、高速振り子式ディーゼルカー2000系が導入されてようやく、高速化を達成しました。

2000系ディーゼルカーは、窓が大きくて景色が見やすく、瀬戸大橋での眺望も良く好評の中迎えられました。

そんな2000系ディーゼルカーも、登場から30年を超え、2022年に、特急「南風」は、最新型の2700系ディーゼルカーに置き換えられました。

元々の置き換え計画では、振り子式ではないタイプの高速ディーゼルカーで置き換えることご計画されていましたが、事前の実験検証の結果、やはり振り子式でないと、土讃線の急カーブに対応しきれないことが判明し、最新型の振り子式ディーゼルカーが開発された逸話があります。

2700系は、大きな側面窓の特長を引き継ぎつつ、座席は最新のテクノロジーが導入され、座り心地が大幅にグレードアップ。

特にグリーン車は、レッグレスト付きのシートになり、揺れやすい車内でも快適性が向上した、オススメの車両です。

上・普通車の室内、下・グリーン車のシート


編集: 2023-06-03