2022/06/11 11:00


ひたちなか海浜鉄道は、ひたちなか市を走り、JR勝田駅と阿字ヶ浦駅の間を結ぶ第三セクターの鉄道会社です。
自社車両のキハ3710形、キハ37100形(0がひと桁多い)も在籍しますが、その他に他社から導入された多彩な車両が活躍しているのが特徴です。
元・JR東海のキハ11、元・兵庫県の三木鉄道のミキ300、元・水島臨海鉄道のキハ205が走っている姿を見られる場合もあります。

沿線にはネモフィラの丘で有名な「ひたち海浜公園」があり、シーズンには終点阿字ヶ浦駅から公園の「海浜口」ゲートへ直行する無料シャトルバスも運転されます。
わたしは運よくネモフィラの見ごろに訪問する機会を得、しかも、「ミキ300」に阿字ヶ浦まで乗車して行くことができました。

終点の阿字ヶ浦駅は、到着した列車が折り返すだけの簡素な駅ですが、かつてはこの路線で活躍して引退した、元・羽幌炭鉱鉄道のキハ222、元・留萌鉄道のキハ2005が静態展示され、その姿を見ることができます。
なお、第三セクターとは、国営公営でもなく、企業による私鉄でもない、官民出資の第三の方式による鉄道会社運営ということで、このように呼ばれています。
地方鉄道の生き残りの厳しさが報道される昨今、JRでも私鉄でもない鉄道がまた生まれる機会が増えてくるかもしれません。

2022.06.11